【旅日記:2018年6月29日(金)】
釧路市 → 根室市 → 釧路市
 4時に一度目覚め、トイレに立って、すぐに二度寝。 6時5分、雨音のような音に起こされる。 雨なのか…と外を見ると、本降り。 隣のトタン屋根に雨が当たる音だった。 サッシの防音性能がイマイチ。
泊まった部屋の窓から見える景色   泊まった部屋 303号室
泊まった部屋の窓から見える景色   泊まった部屋 303号室
 7時47分、ホテルを出た。 今夜も連泊なので、着替え等は部屋に置いて身軽に出発。 しかし、雨がひどくて片手は傘で塞がれる。
 7時51分、釧路駅に到着。 ホテルが駅に近いというのは天気にかかわらず助かる。 駅内は人がまばら。 まだ通勤時間帯なのにと思ったが、直後、「通勤といえば鉄道」は都会ローカルの感覚だったことを思い出す。 釧路行の発車時刻は、8時18分。 ホームに行くには早すぎるかもと、売店をのぞいたりしたが、時間を潰しきれず、7時58分、改札を抜け4番ホームに移動。
釧路駅改札   釧路駅4番ホーム
釧路駅改札   釧路駅4番ホーム
 改札ホームから地下通路をとおり4番ホームに上がると、1両だけの車両が停まっていた。 駅員さん(?)が何やらチラシを配っていたが、他のお客さんに何やら説明中で私はもらえず。 乗り込んで車両中ほどの進行方向左側二人掛けシートに着席。 発車時刻まで20分を切ってから乗り込んだのに、行先を案内する社内放送がない。 8時12分、ようやく釧路行と途中駅の案内放送が始まった。 この「のんびりさ」にはちょっと付いていけない。
 もしや、発車時刻も…と思ったが、8時18分、定刻で発車した。 3分も走ると、所々に原野と思われる景色が現れだした。
厚岸の先の景色
厚岸の先の景色
 8時48分、上尾幌着。 ここを発ってすぐに、放牧された牛が見えた。 牛は珍しくないが、放牧となると入場料を払って入る観光牧場で見れるものと刷り込まれているせいか、見ると得した気分…。
 9時8分、厚岸着。 車窓からは雨が止んだようにも見えたけれど、停まると水たまりに雨の水紋が出来ているのがわかりガッカリする。 厚岸といえば漁港。 進行方向右側に海が見えるようになり、帰りの列車は海側のに席に座ると決めた。
茶内駅に銭形のとっつぁん
茶内駅に銭形のとっつぁん
 自然豊かな景色に始めこそ見とれていたが、流石に1時間以上過ぎると飽きてくる…そんな思考停止に落ちかけていた9時39分、茶内に停車。 停まった所の正面に、ルパン三世の銭形警部が立っていた。 この駅で反対方向の列車とのすれ違いがあり、その車両には峰不二子らしき姿がペイントされていた。 景色ながめに飽きた暇つぶしに、茶内と銭形警部の関係をググった。 案の定、モンキーパンチ(作者)がこの地(浜中町)の出身だった。
 10時21分、列車が警笛を鳴らしながら急減速。 停まる直前、前方から2匹の鹿が窓辺を走り抜け茂みに消えた。 危うく轢かれるところだったみたい。
 10時51分、根室駅着。 ホームは1本だけで番号要らず。
根室駅到着ホーム   根室駅
根室駅到着ホーム   根室駅
 まず、帰りの列車時刻をチエック。 13時33分、16時9分、19時1分…早からず遅からずは16時9分だけ。
 雨は止まず。 しかし、折りたたみ傘でしのげる程度の降りであることに、雨男は感謝しなければならないか・・・。 駅舎の隣にバスターミナルと兼用の根室市観光インフォメーションセンターがある。 根室チャシ跡群のスタンプが置いてある場所なので、ここをチャシ跡群訪問のスタート地点とする。

 根室チャシ跡群訪問のレポートはこちらをご覧ください。

レンタカー
レンタカー
 12時10分、ヲンネモトチャシ跡を撤収してレンタカーに戻る。 ここまで来たら納沙布岬は目前。 当然、立ち寄らねば!!
 12時21分、納沙布岬の駐車場に着いた。 ここから北方領土が見えるというが、今日はあいにく。 歯舞群島はここから10kmくらいのはずだが、それさえ見えない。 見えないけれど、まだこの先に日本の領土があると思うと、最果ての地に立っているという感慨は起こらない。 湧いてくるのは、どさくさ紛れに領土を盗んだソ連への怒りだけ。 ロシア、中国、北朝鮮…共産党国家って「ろくでなし」ぞろい…そんな国の国民は可哀そう…いやいや、ベトナムも共産党国家だった。 体制じゃなく、指導者が悪いのか。 アメリカも危うい感じだしね。
納沙布岬から望む左方向の景色   納沙布岬から望む右方向の景色
納沙布岬から望む左方向の景色   納沙布岬から望む右方向の景色
 とりあえずトイレに行きたくて、土産店に入ったが用が足りず、隣の北方館にお邪魔した。 北方館では領土返還アピールしていることが伝わってきた。 その隣には沖縄で採火したという炎を灯す「四島のかけ橋」と名付けたモニュメントがあるし、前方には「日本固有の領土」路面ディスプレーが施してある。
四島のかけ橋   早く返せ!! プー太郎
四島のかけ橋   早く返せ!! プー太郎
 小雨降る中のモニュメントと路面ペイント見物だったけれど、日本人として見ておいて良かったと満足感いっぱい。 その後、土産店に戻り「かに食べ放題」という名のお菓子を買う。 中にクリームが入った蟹型の小型蒸しパンみたいなものが箱に詰まっている。 食べ放題というほどたくさんはないと思うけど、全部いっぺんに食べろと言われたら、勘弁してって感じ。 それと、日本固有の領土の思いを消さないよう、四島のかけ橋のキーホルダーを買って携帯にストラップ代わりに付けた。
雨の中でも牛は草を食む
雨の中でも牛は草を食む
 12時43分、レンターに戻る。 本物の蟹を自宅に送ろうと、レンターを借りるときに渡された観光案内ガイドをめくり、地方発送できる店を探す。 「全国各地へお届けします。」の宣伝文句に惹かれ、「魚信」という店のマップコードをカーナビにセットして走り出す。 納沙布岬までの往路で見かけ気に入った放牧風景を復路の途中で撮影し、13時32分に魚信の駐車場に到着。
 地方発送用のセットがあるのかと思いきや、陳列された海産物から選んだものを箱詰めしてクール(冷凍)便で送る方式だった。 東京では見かけない小ぶりの花咲ガニを3杯選び、発送してもらった。
返納前に給油
返納前に給油
 13時53分、支払を終え魚信駐車場に戻る。
 13時59分、ガソリンスタンドに立ち寄り返納前の給油。
 14時7分、トヨタレンタカーに帰り着く。
 トリップメーターの走行距離は52.3km、燃費計は16.9km/lだった。 14時11分、返納手続きが完了したところで駅まで送ると申し出てくれた。 もしかしたら、根室駅から店舗までの送迎も頼めば来てもらえたのかも知れない…。 14時15分、根室駅に着いた。 さすが、車は早い。
 次の釧路行が出るまで2時間弱、何をして過ごそうか…とりあえず、観光インフォメーションにあった売店をのぞくことにする。 ここで「オランダせんべい」を発見。 山形県庄内地方出身の私にとって「オランダせんべい」といえば酒田米菓の商品なのだが、北海道に同名の商品があることは聞き知っていた。 ここでお目にかかるとは…14時35分、つい買ってしまった。
オランダせんべい   オランダせんべいの袋
オランダせんべい   オランダせんべいの袋
 そういえば、昼食を食べていない。 これを昼食にすることにした。 駅の待合室に戻り食す。 餡子がない平べったい今川焼みたいなものだった。 これが4枚入っていた。 ぬれせんべいのようなしっとり感はあるが、噛みちぎるのがちょっと厄介な固さ。 今朝、6枚切りの食パン一袋を平らげたときより、この4枚を食べきるほうが辛かった。
 15時2分、完食。 その後、しばらくパソコン作業。 15時40分から根室駅待合室内の張り紙やチラシを見て歩く。 根室駅は日本最東端の有人駅とあったが、列車は1日に6往復だけ。 駅員さん、暇じゃないのかしら?
 15時56分、駅員さんが動き始めた。 それから3分後、折返し釧路行となる電車が到着。 16時1分、折返し列車乗客の改札開始。 2番目に改札を抜け、進行方向左側の2人掛けシート窓側の席に座れた。
根室駅ホーム(釧路行車両)   根室市街
根室駅ホーム(釧路行車両)   根室市街
 16時9分、ホイッスルの音とともに発車(定刻)。 海側の景色を楽しみにしていたのに、市街地がうっすらもやに包まれていてガッカリ。
車両後部から撮った線路   浜中駅のルパン
車両後部から撮った線路   浜中駅のルパン
 17時22分、浜中駅停車。 ルパンがたたずんでいた。
 18時50分、釧路駅4番ホームに到着。 地下通路を通って改札を抜け、売店でお土産を買い、19時ちょうどに釧路駅を出た。
釧路駅 プラットホーム間の地下通路   夕食を調達したスーパー
釧路駅 プラットホーム間の地下通路   夕食を調達したスーパー
 ホテルの部屋に戻るとすぐに夕食と明日の朝食を買いに外出。 昨日と同じスーパーに行ったが、昨日より時間が遅かったので弁当の残りが格段に少なかった。
 夕食後はテレビを見て過ごす。 今日は運動不足だったのか、眠くもならず。 のんびりと過ごし、リフレッシュ。