【旅日記:2019年4月21日(日)】
福岡市 → 大野城市 → 柏市
911号室からの景色
911号室からの景色
 昨日は一日、福岡大学での日本マンション学会大会に参加。 今日までの開催で、午前中は学会大会で午後に大宰府天満宮へ行く行程を当初(今年の1月頃)は考えていたのだが、大野城が大宰府から近いことに魅かれ、学会大会二日目は回避して朝から大野城を目指すことにした。
 6時起床。 7時からの開始時間に合せて、朝食を摂りに2階のレストランに降りた。 和定食で、おかずはお膳で出されるものだけだが、ご飯はおかわり自由で三杯いただく。 7時25分に食べ終えて、紙コップに入れたコーヒーを片手に部屋に戻る。
 7時50分、チエックアウト。 8時6分、西鉄福岡(天神)駅北口改札に着いた。
西鉄福岡(天神)駅北口改札   西鉄福岡(天神)駅3番ホーム
西鉄福岡(天神)駅北口改札   西鉄福岡(天神)駅3番ホーム
 Suicaで改札を抜け、3番ホームに停まる8時8分発急行花畑行の最後部車両に乗車。 車内は空席がある空き様。 電車は定刻に発車し、8時27分、二日市駅5番ホームに停車したところで下車。 連絡橋の階段を上り下りして、1番ホームに移動。 大宰府行の5両編成電車が停まっていた。 真中3両目に乗車。 こっちも座る苦労がない空き様。
二日市駅1番ホーム   大宰府駅
二日市駅1番ホーム   大宰府駅
 8時32分、大宰府行が定刻に発車。 途中駅は一つだけで、8時37分に終点大宰府駅に到着。
 着いたらまず、コインロッカー探し。 案内標識のおかげですぐにたどり着き、かばんと上着を詰め込んでロック。
大野城への林道起点
大野城への林道起点
 上着なしでも歩けば汗だくになるであろうという好天。 熱中症になってはいかんと、駅前のコンビニに立寄り飲み物を購入。 それと、トイレを借りて、この先5キロの山道を歩く万全の体制を整えて、8時49分、コンビニを出て大野城を目指しての歩行開始。
 ネットで調べても大野城へ行くルート(特に登山道)の詳しい情報あまり見つからず、自動車が通れる道が一番確実だろうとGoogleマップにも載っている林道を歩くことにした。 舗装されているし急傾斜もなく歩き易くはあるが、クネクネでその分距離が長くなっているんだろうなというじれったさをぬぐい切れない。
 9時14分、県民の森センターまで2.6kmという看板がある地点まで進む。 概ねの中間地点まで30分弱で来たことになる。 1時間で登り切れるだろうという見込みより若干早く進めていると喜びと、まだ半分かというガッカリ感が入り乱れる複雑な気持ちになった。
林道   林道途中から見えた下界
林道   林道途中から見えた下界
 9時33分、大宰府口城門への道しるべを発見。 だいぶ先のようなので、そちらに降りていく気にはなれず。
 9時37分、「県民の森案内図」という看板前に到着。 この案内図を見ると、県民の森センターも大石垣もすぐ近くのように思える。 大石垣に行ってみようと、地図に書いている小道へ入り込んでみたら、礎石のようなものが並ぶ平場に出てその先どう進めばよいのかわからなくなる。 慣れない土地にいる人間にとって、目的地への方向や距離が判らないことは拷問に等しい。 大石垣は諦めて、看板前に戻り、あらためて県民の森センターへの行き方を読み解く。 結局、林道をまだ先まで行かなければならないことがわかり歩き始める。 余計な看板があったせいで、10分無駄にした。
 9時57分、県民の森入口に到着。

 大野城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

 10時35分、大石垣を後にして、大宰府政庁跡方面への山道で下山開始。 一本道だったので身の危険に対する不安は少なかったものの、距離感が判らず所要時間の計算ができない先行き不安は消えないまま歩き続ける。
大宰府政庁跡方面への山道   坂本新池
大宰府政庁跡方面への山道   坂本新池
 10時50分、ため池のそばに着く。 手元の地図の「坂本新池」と形も一致。 やっと自分の居場所がわかり、先行き不安も解消。
 10時53分、山中から抜け、人里感がある平場に出た。 大宰府政庁跡まで0.8kmという道案内がある。
人里感がある平場   坂本八幡神社
人里感がある平場   坂本八幡神社
 11時ちょうど、人だかりしている神社に差し掛かった。 4月1日に新元号「令和」が発表されたが、以後、ゆかりの神社として時々テレビにも出てくる「坂本八幡神社」だった。 4月1日以前は「村外れのひなびた神社」に過ぎず、地元の人がたまに訪れるくらいだったに違いない。 神社そのものは4月1日前後で何も変わっていないだろうに、取り巻く人間の扱いがガラリと変わる様が可笑しくもあり浅ましくも思える。
 11時5分、北側から大宰府政庁跡に入った。 政庁跡は南側が正面入口で、北側が政庁建物がある奥という構造のようだが、今となっては取り囲む塀もなく、奥側から簡単に入り込める。
大宰府政庁跡   大宰府政庁南門跡
大宰府政庁跡   大宰府政庁南門跡
 この近辺で「令和」出典の句が読まれたのかと、平安に思いを馳せる自分があった。 結局のところ、自分も流行に流される庶民の一人であることを思い知る。
 11時12分、南門跡をとおり、政庁跡を出た。
大宰府展示館
大宰府展示館
 大宰府駅で電車を降りてから歩きづめだったので、大宰府政庁跡が面する大通りの歩道にベンチがあるのを見てたまらず一休み。 11時20分、立ち上がり太宰府駅を目指して歩き始める。 歩き始めてすぐに大宰府展示館があったが。 令和フィーバーにあやかりたい感が出過ぎていたので素通り。
 歩いている途中で、胸のポケットに差したボールペンがなくなっていることに気が付きUターンして探しに行く。 100mほど戻ったところに落ちていた。 拾って、再び大宰府駅方向に歩き始める。
 11時45分、太宰府駅前に到着。 太宰府天満宮への参道に進む。 道の両側に観光客相手の店が並んでる。 11時52分、天満宮の境内に入った。
大宰府天満宮境内   大宰府天満宮本殿
大宰府天満宮境内   大宰府天満宮本殿
 そもそも、福岡に行ったついでに太宰府天満宮まで足を伸ばそうと思ったのは「令和」騒ぎのためではない。 大宰府天満宮に初めて行ったのは40年程前の学生だった時。 学業の神様として有名な所にお参りして、そこで買った御守りを定期入れに忍ばせていることで、精神的に安定した状態で以後の試験に臨めた。 おかげで、学校の成績は上がり希望の会社への推薦を取り付け、恵まれたサラリーマン生活を37年間享受してこれた。 定年まであと3年というこの時期に福岡行の機会を得たときに、この40年間の幸運を与えてくれた大宰府天満宮にお礼参りしたいと思ったからだ。
 ところが来てみたら、参道から既に、中国語・韓国語が聞こえてくる荒れ状態。 境内に至っては、自撮り棒で写真を撮りまくっているヤツ等がそこら中に。 尊厳や威厳が感じられないただの観光地に堕ちていた。 とても残念。
 そんな状態であっても、お礼の気持ちは消えることなく、本殿へのお参りはきっちり済ませる。 その後、境内を歩いている間に、また胸ポケットに入れてたボールペンがなくなっていることに気が付いた。 最後に使ったところまで戻ってみたが見つからず、結局失ってしまった。
 12時2分、境内を出る。 参道で自宅へのお土産にする梅枝餅を買い、12時25分、太宰府駅に戻り着く。 朝、コンビニで買った飲料はとっくに飲み切り、喉の渇きを我慢できず、駅の自動販売機で水のペットボトルを買って一気飲み。 その後、コインロッカーからかばんと上着を取り出し、12時32分に改札を通り抜けた。 ホームには、12時40分発の二日市行が停まっていた。 5両編成真中の車両に乗り、四人掛けボックスシートを独り占めで着席。 1分遅れで電車は発車した。
太宰府駅2番ホーム   二日市駅6番ホーム
太宰府駅2番ホーム   二日市駅6番ホーム
 12時46分、二日市駅着。 6番ホームに移動して、福岡行の電車を待つ。 12時49分、西鉄福岡行急行電車が来た。 二人掛けシートに着席。 12時50分に発車。
西鉄福岡(天神)駅三越口改札
西鉄福岡(天神)駅三越口改札
 13時8分、西鉄福岡着。 トイレに立ち寄り、13時15分、三越口改札を出た。
 一昨日、空港から地下鉄で福岡城に向かう時に見た広告の「いなりあげもち」を買いに祇園町へ向かう。 時間はたっぷりあるので、国体道路を中洲方向に歩いて行く。
 13時45分、地下鉄祇園町駅そばの「もち吉博多本店」に到着。 もち吉は、あられや煎餅を売っている和菓子屋だった。 いなりあげもちは、お稲荷さんに餅が入っているものを想像していたが、自分で稲荷の袋に餅を詰め込んでレンジでチンする手間がかかるものだった。 一袋に4個分入っていて値段は手ごろ。 お土産に買って帰った・・・が、後日、もち吉は柏市が接する流山市や守谷市にも出店していることを知った。
もち吉博多本店   地下鉄祇園駅改札
もち吉博多本店   地下鉄祇園駅改札
 13時50分、もち吉での買物を終え、地下鉄祇園駅へ降りる。 13時53分から20分程、改札そばのベンチに座って休憩。
 祇園駅から福岡駅までは地下通路でつながっていて、そこを歩いて、14時25分に福岡駅地下鉄改札前に到着。 お腹が空いてきて、何か食べれるところがないかと探したがピンとくるものがなく、コンビニでアンパンを買う。 14時36分、空港線(地下鉄)改札を抜け、1番線に降りて、空港行の電車を待つ。 14時39分、電車が着てすぐに発車。
地下鉄博多駅改札   地下鉄福岡空港駅2番ホーム
地下鉄博多駅改札   地下鉄福岡空港駅2番ホーム
 14時45分、福岡空港駅2番ホームに到着。 14時52分、空港ビル2階出発フロアのベンチに座り、アンパンを食べる。 その後同じ場所で17時10分までパソコン作業。
 出発便の案内掲示で、自分が乗るJAL328便の搭乗手続きが始まっていることと、搭乗口が11番であることを確認して、17時25分、保安検査場を通過。
福岡空港出発保安検査場(南)   11番搭乗口
福岡空港出発保安検査場(南)   11番搭乗口
 19時発の便なので、搭乗口に来ている人はほとんどいない。 パソコンの充電がだいぶ減っていたので、11番搭乗口そばの充電コーナーで再びパソコン作業を開始。
乗る飛行機(正面)   乗る飛行機(横)
乗る飛行機(正面)   乗る飛行機(横)
 18時35分、まもなく搭乗開始ということでパソコンを片付ける。 だいぶ、充電出来た。
 18時49分、23A席に着席。 出発時刻の19時になっても、座席上の荷物収納棚が開いたままになっているところがあり、CAさんたちがバタバタしている。 19時6分、機体が後退し始めた。 2分程で後退完了。 19時10分、タキシング開始。
福岡空港ビル   福岡市街
福岡空港ビル   福岡市街
 滑走路に入る前に照明が落とされた。 昨年、長崎に行った時に乗ったANAでは夜間離着陸時でも照明を落とさなかったけれど・・・。
 19時13分、滑走路に進入。 チョットの間停止して、19時14分、滑走開始。 19時15分、離陸。 上昇中、福岡市街の夜景を楽しむ。
 離陸後数分後からパソコンで機内WiFiサービスの接続に挑戦。 機内WiFiへの接続はすぐにできたが、インターネットに接続するためにアカウントを取得する必要があることにしばらく気付かず、19時40分、やっとメールの送受信ができるようになった。 飛行機内は情報通信が遮断された安らぎ空間だったのに、ネットにつながってしまうと機内でも仕事が出来てしまう…何て世の中になってしまったんだろうとも思う。
 Webで今どこを飛んでいるのか分かるのはうれしい。
飛行位置(Web)   羽田空港第1ターミナル到着出口
飛行位置(Web)   羽田空港第1ターミナル到着出口
 飛行中の機長挨拶がないまま、20時18分、着陸態勢に入るため機内照明が落とされた。 なにか難しいことが起こっていたのだろうか?
 20時37分、着陸。 20時44分、第1ターミナル北ウィングの15番スポットに駐機完了。 20時52分、到着フロア8・9番出口を通過。
 20時58分、京急羽田空港国内線ターミナル駅乗降ホームに着く。 2番ホームに停まっていた印旛日本医大行の特快に乗車。 21時1分、定刻に発車した。
羽田空港国内線ターミナル駅2番ホーム   品川駅 京急→JRのりかえ改札
羽田空港国内線ターミナル駅2番ホーム   品川駅 京急→JRのりかえ改札
 21時18分、品川駅着。 JRへののりかえ改札を抜け、10番ホームで土浦行の7号車に乗車。 21時24分、定刻に品川を発車。
JR品川駅10番ホーム   JR柏駅南口改札(内側)
JR品川駅10番ホーム   JR柏駅南口改札(内側)
 21時30分、新橋停車。 新橋で乗ってくるひとも少なく車内はガラガラ…「21時半になるとこんなに空いているんだ!!」と思ったが、すぐに今日は日曜日だったことを思い出し時間のせいじゃないと気付く。 この時、万歩計をみたら3万歩を超えていた。 体力的にも限界に来ており、思考が低下していることも否めない。
 22時10分、柏駅4番ホームに到着。 南口改札から出て、帰路につく
 改元ゆかりの地というおまけが付いて、急遽、大宰府政庁跡を行先に追加して大歩きしてしまった。 とにかく今日は疲れた。