【2011年8月15日 新発田城訪問レポート】
公園案内板
公園案内板
 カーナビの目的地を「新発田城址公園」とセットして誘導された先は、視界が開けた広々とした公園だった。 駐車場の入り口も分かりやすく、苦労することなくたどり着けた。 公園からは、三階櫓と二の丸隅櫓、そしてその間を結ぶ石垣が見える。 石垣の下には濠があり、実にきれいな風景である。
 濠越しに三階櫓をながめ、濠沿いの歩道を二の丸隅櫓の方向に進んだ。 思ったより観光客が多く来て賑わっている。 メジャーな観光地とまではいかないが、ある程度の集客力を得て観光スポットとして成功している印象を受けた。

三階櫓   二の丸隅櫓
三階櫓   二の丸隅櫓
辰巳櫓   表門
辰巳櫓   表門
 表門を通り越した先に辰巳櫓がある。 辰巳櫓の写真を取ってから表門に戻り、二の丸内に進む。
 表門をくぐると、観光ボランティアの方が迎えてくれる。 多賀城の観光案内所で冷たい仕打ちを受けた翌日のことなので、それだけで感動した。 百名城のスタンプは、表門内側にある机に置いてある。 表門、二の丸隅櫓、辰巳櫓の内部は展示室になっていて、観光ボランティアの方々が展示の説明をしていた。
塀の向こうは自衛隊駐屯地
塀の向こうは自衛隊駐屯地
 観光客のために開放されている場内のスペースは辰巳櫓から二の丸隅櫓の間で奥行き十数メートル程度しかない。 旧城郭の大部分は、自衛隊の駐屯地となっていて入ることができない。辰巳櫓の高台に登ると自衛隊敷地がよく見える。
 郷土に愛着を持ち、その歴史を学び、狭いながらも公開スペースを確保して観光客をもてなしている市民の活動に終始心打たれた。 表門に保存のための募金箱が置いてあり、表門から出るときに、わずかではあるが喜んで募金した。
 ちょうど昼時だったので、城址公園近くのコンビニでパンと飲み物を買ってきて、公園のベンチに座って石垣を眺めながらそれらを食べてから、すがすがしい気分で新発田城を後にした。