【2016年10月21日 七尾城訪問レポート】
 9時21分、七尾城史資料館に着いたところから七尾城訪問開始。 玄関口に、スタンプが置いてあった。 スタンプをいただき、まずは、城跡に向かう。
七尾城史資料館   玄関口にある100名城スタンプ
七尾城史資料館   玄関口にある100名城スタンプ
 資料館の手前に、本丸まで2.4Kmと案内があった。
七尾城登山スタート地点
七尾城登山スタート地点
 平地ならば、25分程で歩ける距離。 山城であることは予習済みなので、ここは、登山の覚悟を固めている。 9時28分、登山開始。
 9時31分、本丸まで2.2Kmの案内がある地点を通過。 出発からわずか200mのところに本丸方向の矢印と距離が置いてあることで、この先も細かく案内してもらえるだろうという安心感を与えてくれる。 ありがたい心遣い・・・そう感じることで、その土地の印象はとても良くなる。 そこからちょっと進むと、砂利の細道へ進めと路面に黄色いペンキで矢印まで書いてある。 その指示に従って右折して細道に入った。
 9時34分、自動車専用道らしき高架道路の下を通過。 もう人里を離れてしまったのかと思う景色。 9時35分「立石のお地蔵さん」前と通過。 ここは、本丸まで2.0Km地点。 お参りする人もいるのだろうし、畑もあるから、人里を離れてしまったわけではなさそうだ。 しかし、1分100mの平地並(ちょっと急ぎ足)のスピードは出せない・・・もっと険しくなるであろう道に備えて体力を温存しておかねばとセーブして歩く。
本丸まで1Km付近で見えた眺望
本丸まで1Km付近で見えた眺望
 9時39分、本丸まで1.7Km地点に到着。 アスファルト舗装の道路になった。 民家もあるし、人里を離れたのではなかった。
 9時43分、本丸まで1.5Km地点を過ぎたあたりから、本格的な山道になってきた。 残り1.1Kmという「長坂」を通過したのは、9時48分。 ここから100mほど進んだところで下界が見えた。 こんなに登ってきたのかと景色を見て思う。
 9時58分、本丸まで600m地点着。 ここは、三の丸への分かれ道だった。 目指すは本丸。 このあたりまで来ると、上り坂は緩くなる。 途中険しく、登り切ると広い平地があるというのが、大きな山城づくりに適した地形・・・本丸に近づくとなだらかになるというのは他の山城で何度も経験した。
本丸直前に出現した石垣
本丸直前に出現した石垣
 本丸に近づくほどに、チェーンソーのエンジンのような音が大きくなってくる。 しかも複数台の音が重なっている。 いったい何の音なんだろうか?
 突然、石垣が目の前に出現した。 本丸直前の予感・・・石垣あってこその城址。 山登りの辛さが吹き飛んだ瞬間だった。 しかし、エンジン音が石垣の上から聞こえる・・・階段を乗ると、十数人が草刈り機で除草作業中だった。 これだけの機材を持ち込んでいるということは、すぐ近くまで車で来れるということか。 苦労して登った充実感が半分虚しさに変わった・・・。
 10時8分、本丸に到着。 ここに来ると、音はするけど除草作業をしている人たちは見えない。 七尾の街を見下ろす景色は最高。 城下を一望することは、統治者が支配地に暮らす人々を守る責任感を維持するモチベーションになるのではと推測するが、実際はどうだったんだろうか。 安いドラマの見過ぎかな? そういえば、何年か前に日経新聞に連載された「等伯」では、畠山の殿様はそんな清廉な人物としては描かれていなかったような。
本丸跡   本丸跡からの眺望
本丸跡   本丸跡からの眺望
 しばらく絶景を眺めながらの休憩を入れて、10時19分に本丸跡を去る。 10時21分、桜馬場跡に差しかかる。 馬肉はサクラ。 桜と馬場の組み合わせってビミョー・・・と独り笑う。
桜馬場跡   二の丸跡
桜馬場跡   二の丸跡
 桜馬場跡は、すどおり。 10時24分、二の丸跡に到着。 なかなかの広さ。 3分程歩き回って、三の丸へ向かった。
 二の丸から三の丸へ向かう道はきつい下りだった。
三の丸跡   安寧寺跡
三の丸跡   安寧寺跡
 10時32分、三の丸に到着。 二の丸と三の丸の間は「堀切り」で仕切られいるのだそうだ。 それで、この間はきつい道なんだ。 三の丸と言っても、二の丸とは別の曲輪群の中心との解説があった。 本城の隣に予備の城をおいているようなものか。 さすが、戦国時代の城。
時鐘跡
時鐘跡
 10時37分、安寧寺跡に立ち寄り、10時39分、本丸と三の丸分岐地点に戻り、下山開始。
 10時44分、本丸まで800m地点の時鐘跡まで戻る。 本丸まで1.1Km地点の通過は10時48分、1.5Km地点は10時54分、1.7Km地点は10時57分、そして1.9Km地点は11時ちょうどに通過。 11時4分、本丸まで2.2Kmの案内があった地点まで戻る。 かくも、細かく本丸までの距離を案内してくれている。 それにしても、下り坂の道1.4Kmに20分もかかるとは思わなかった。 自然に囲まれ、ゆったりした気分で歩速もゆったりしたのだろう。
 疲れて城史資料館に立ち寄るのは止めにして引き上げることにした。 11時6分、「城史資料館前」バス停に着く。 これにて七尾城訪問は終了。