【2016年3月18日 千早城訪問レポート】
駐車場料金看板
駐車場料金看板
 11時12分、駐車場に車を停めた。 料金500円の看板があるが、人は誰もいない。 支払はどうするのかと思ったら、料金箱があった。
料金箱
料金箱
 料金箱の横にビニール袋とメモ用紙の束が付いている。 メモ用紙に車のナンバーを書いて、ビニール袋にメモ用紙と500円を入れて料金箱に投函しろという説明書きがある。 なるほど、これなら無人でも支払した車とそうでない車を区別できる。 たまに、ただ停めしている車がないか見に来くればいいんだ。 上手いこと考えたなと感心した。 時間に関係なく一律500円だから可能なシステムだね。 街中の駐車場もそう出来たら、看板と料金箱だけの安い投資で始められるのに。
 支払を済ませ、11時17分に百名城スタンプを置いている「まつまさ」に向かって歩き始めた。 駐車料金が100円安い分上り坂を歩かなければいけない。 しかし、5分後の11時22分に「まつまさ」に着いた。 5分で100円得・・・1時間当たりにしたら1,200円。 時給千円のバイトよりも割が好い・・・という考え方もある。
まつまさ
まつまさ
 夕べの予習で、「まつまさ」をネット検索して金曜日が定休日ということを知り、そこ以外に百名城スタンプを置いていあるところがなさそうで愕然とした。 しかし、山中城の売店みたいに店頭にスタンプが置いてあるかもと、ダメモトで尋ねてみた・・・そしたら何と営業しているではないか。 おかげで、難なくスタンプをゲット出来た。 店の人に「金曜は定休日じゃなかったんですか?」と尋ねると、金曜も時々営業しているとのこと。 ただし、基本、閉店だし開けても食堂はやっていなと補足があった。
 11時27分、まつまさを後にする。 その5分後に、千早城登り口に到着。 まつまさの横にも駐車場があり、千早城登り口の横にも駐車場がある。 いずれも、料金は600円。 駐車容量はかなりのものだが、これがみな埋まるほどの集客力がこの地にあるのだろうか?。 千早城だけじゃなく金剛山登山でも停めるようなのでそれなりのニーズはあるのかも。 しかし、登山者ならますます5分くらいの山登りは苦にならないだろうから、下の安いから埋まるんだろな。
千早城登り口横の駐車場   千早城登り口
千早城登り口横の駐車場   千早城登り口
 登り口にある千早城址の地図やいわれを見ている間に5分が過ぎ、11時37分から城址への階段登りを開始。 道路に面した階段は長く、ビルの5階以上まで真っ直ぐに登る感じ。 直線の階段を登り切ればゆるい坂になるのかと思いきや、どこまでもきつい坂が続く。 しかも階段の1段が高く、オフィスビルの階段を登るのとはわけが違う。
千早城への上り坂   千早城四ノ丸
千早城への上り坂   千早城四ノ丸
 登る途中に休む所はない。 千早城まであと何メートルといった看板もなく、あとどの位で着くのか全くわからない。 ただ辛い坂が続くだけで、体力が続くかと不安が増すばかり。 あと5分は続かないとくじけかけた頃に、平地に出た。 11時47分だった。 たった10分しか経っていなかったのか。 ずいぶん長い時間に思えた。 千早城址の看板があるので、一応、着いたみたい。 登る前に見た地図では、まず四ノ丸に着くはず・・・だからたぶん、ここが四ノ丸か?。
 更に奥に進む道がある。 ここからは石段ではなく、必死に登ってきたこれまでの道より傾斜的な厳しさはほとんどない。 これこそ、攻めにくくするエリアと守りやすくするエリアの違いか。 奥に続く道を進むと5分程で神社にたどり着いた。
千早神社   神社よりさらに奥の道
千早神社   神社よりさらに奥の道
 神社下の平地の右側(神社に向かって)に、更に奥へ行く細道があった。 登り口にあった案内地図では本丸は神社の裏手のように書いてあったので、その道へ進む。 ところが、ものの数分進んだ所で、道に木が倒れていて何やらその先に進むのが恐ろしくなり引返した。 「本丸はこっち」という道案内もなく、寂しい登山道へ迷い込んでいるのではないかと、やたらと不安な気分だった。
 12時ちょうど、神社下の平地にもどり、神社への階段を登る。 本殿前左側にある切株の根元に「本丸跡」の表示があった。 表示があるからにはここが本丸なんだろうと言い聞かせてみたものの、登り口の地図と異なる場所であることに、どっちが正しいのかと納得できない気分は消せない。 とは言え、先ほどの怖い道へ再チャレンジする気分にもなれず、下山開始。
神社本殿前の「本丸跡」表示   神社下の平地(二ノ丸?)
神社本殿前の「本丸跡」表示   神社下の平地(二ノ丸?)
三ノ丸   四ノ丸
三ノ丸   四ノ丸
 下りながら見下ろす向きで、平地の写真を撮った。 神社のある所が本丸だとしたら、神社への階段を下りたやや広めの平地が二ノ丸だろう。 二ノ丸の階段を降りたところの平地は三の丸のはず・・・。 三の丸からやや下りた離れた所に四ノ丸がある。 四ノ丸には、千早城址茶屋の建物があるけれど、閉まっていて・・・どころか、城址全体に人影が全くない。
登り口集落
登り口集落
 12時11分、四ノ丸からの下山開始。 登るときはひたすら上ばかり見ていたが、下山になって初めて下の景色が目に入った。 谷沿いに建物が建ち並ぶ登り口集落を一望出来た。
 登るときは太ももの辛かった。 経験的に太ももは酷使しても、筋肉痛が出る程度で大事に至ることはない。 降りは膝に負担がかかり、これは傷めるとなかなか治らない・・・・。 がむしゃらに駆け下りないよう注意しながら進む。 12時20分、登り口に戻った。 登り口の案内地図を再度見たが、やっぱり、神社は二ノ丸にあってその奥に本丸があるように書いてある。 本丸に行ってないんじゃないかというモヤモヤは膨らむばかりだが、今日と言わず二度とこの辛い坂は登りたくないという気持ちのほうが勝る。 攻める気持ちを完膚なきまで打ち砕く、恐ろしい城だと思う。 楠木正成、凄過ぎ。
 12時25分、駐車場へ向かって歩き始める。 山登りの疲れもありゆっくり歩きとなり、駐車場まで10分程かかった。 カーナビへの次の目的地をセットして、12時41分、駐車場を後にした。