【旅日記:2012年6月30日(土)】
柏市 → 栃木県足利市 → 群馬県太田市 → 柏市
東武野田線柏駅 南口
東武野田線柏駅 南口
 6時に起きて出かける準備。 昨晩の宴会で飲んだ美味しい冷酒がまだ残っている感じ。 しかし、久しぶりに晴れた日の城めぐりで気分は上々。
 東武野田線、柏駅7時ちょうど発の大宮行に乗って、まずは春日部へ向かう。 柏始発の電車は、休日の朝早い時間でガラガラ。 発車2分前に乗り込んでも楽々座れた。
春日部駅スカイツリー線ホーム
春日部駅スカイツリー線ホーム
 7時45分、定刻で春日部着。 野田線のホームからスカイツリー線のホームへ階段で移動。 スカイツリーで東武鉄道は大儲けらしいが、浅草・押上から東武動物公園までの路線名を「東武スカイツリー線」に改名するなんて商魂たくまし過ぎ。 そう言えば、百名城も川越城(川越)・鉢形城(寄居)・足利氏館(足利市)・金山城(太田)と東武線沿線で4ヶ所も選ばれている。 これらすべての城址を東武線に乗って訪ねる私としては、沿線城址が選定されるよう何やら画策しただろうと疑ってしまう。
足利市駅 改札   足利市駅 北口
足利市駅 改札   足利市駅 北口
渡良瀬川
渡良瀬川
 7時56分発太田行に乗り換え。 この電車も座ることができた。 春日部を発った時には立っている人もいたが、羽生あたりまで来ると人が座っている席より空席のほうが多くなった。 思えば、鉢形城へ行った時も東武線は往復ともに座れた。 沿線の城址が百名城に選ばれても集客効果はあまり無さそうだ(昔はあったのかも知れないが・・・)。
 足利市駅到着は、定刻から3分遅れの9時4分。 太田へ行く電車時刻のチェックとトイレを済ませて、駅北口を出る。 駅前ロータリーの先は、すぐに渡良瀬川の土手になっている。 北口交差点の案内標には鑁阿寺まで800mと書いてある。 好天の中、長い橋を渡るのは気持ちがよい。 川の流れと刈り込まれた河川敷の草木が涼しげだ。 10分と歩かないうちに鑁阿寺の南西角に到着。 塀沿いに東側の山門へ向かう。

 足利氏館(鑁阿寺)訪問のレポートはこちらをご覧ください。

足利尊氏公像
足利尊氏公像
 9時44分、鑁阿寺山門を後にした。 250mの距離に足利学校があるとの案内があったのでそれを目指して歩き出した。 50m程行った所で、右手に銅像を見つけて立ち止まった。 足利尊氏公の像だった。 足利幕府は京都というイメージが強く、こちらのご当地ヒーローだったことをすっかり忘れていた。
足利学校 正門
足利学校 正門
 9時48分には、足利学校の正門に到着。 年配の人たちの集団が門の前にたむろしてガイドの説明を聞いていた。 入口がふさがれて中に入ることができず、外だけ見て退散した。
 最初の目的地の訪問を終えた時に柏を出る時に飲み物を買い忘れたことを思い出し、最初のコンビで買おうと心に決めて足利市駅に向かった。 結果、最初に見つけたコンビニは足利市駅のDailyだった。 お茶の500mlペットボトルを買ってから改札を抜け、10時21分の太田行きが来るまでホームの待合室で一休み。
 ほぼ定刻に太田行電車が来た。 太田駅は足利市駅から3駅目。 わずか10分ちょっとの乗車時間。 この間で栃木県と群馬県の県境を越える。 太田駅には10時32分に着いたが、帰りの電車時間を調べたりトイレに立ち寄ったりとかで手間取り、金山城を目指して歩き始めたのは10時41分。
太田駅 北口   えたいの知れないゲート
太田駅 北口   えたいの知れないゲート
 さすがに、花型業種の自動車メーカー、スバルの城下町。 駅北口は、うまいこと再開発をやったな~~と感心する整然さ。 ミストを噴射する暑さ対策もやっている。 下を歩いても皮膚での涼しさは感じなかったが、見た目の涼しさは抜群。
 駅西側の国道407号に出て、東本町十字路を左折し、本町交差点を右折して県道321号をひたすら北上。 駅から10分ちょっと歩いたところで、えたいの知れないゲートが見えてきた。 帰ってから調べたところ、「観光大門」という名前があるらしい。 門の向こうに見える山が、目的地の金山だろうと気を入れな直してくぐり抜けた。 大光院のあたりで道が右にカーブして上り坂となり、徐々に傾斜が増してくる。
金山城への左折ポイント   ハイキング道と一般道
金山城への左折ポイント   ハイキング道と一般道
登山道?
登山道?
 11時15分、金山城まで左折1.6kmのポイントにたどり着く。 ここから九十九折れの本格的な山道突入。 自動車のための、傾斜をゆるくした分距離が長くなる道路だ。 急坂でも距離が短い歩行者用の道があれば好いのにと思いながら歩いていたところ、途中でショートカットできそうな小道を発見。 予想どおり、車の道より格段に短い距離で上に進めた。 しかも、小道は、整備されたハイキング道に続いていた。 しかし、整備された歩道は一時で、直ぐに山登りそのものの小道になった。 実際、上っている途中で4人ほど降りてくる人とすれ違ったが、皆が山登りの服装だった。 こんな本格的な山登りをするとは思っていなかった私は、Tシャツのうえに半そでのボタンシャツをはおり、チノパンにスニーカーという姿。 雨が降ったらドロドロになるであろう斜面を登りながら、今日は晴れていて本当に助かったとつくづく思う。
 10分ほど登ったら、汗だくになり息も切れ切れ、もう限界と思った頃に本城南端の看板を発見した。 一般道だと1.6kmの道を、ハイキング道と山道でだいぶショートカットできたようだ。

 金山城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

12時5分、下山開始。 下る時は足元を見るので、きのこが生えていることも気づく。

下山早々に見つけたキノコ   御城橋
下山早々に見つけたキノコ   御城橋
 下り道は、どんどん進める。 ものの数分で、整備されたハイキング道に戻った。 登ってきた道との分岐点にもすぐに着いたが、このままハイキング道を進むほうが九十九折れの道路より早く麓に降りれるのではと考え直進した。 直後、はるか下の道路をまたく御城橋があった。 橋を渡ってしばらくすると登り道になったりして、下山しているのか不安になってくる。 そうこうしている間に、車が通れる道路に出たが道案内がなく、左右どちらが下山道かわからない。 一か八かの当てずっぽうで左に進んだが、下る気配がなく、登った道との分岐点まで戻ることにした。 結局、分岐点で誤った道へ入り込み、引き返して分岐点に戻るまでに30分近く無駄な運動とタイムロスをしてしまった。
かき氷&やきまんじゅう
かき氷&やきまんじゅう
 ヘトヘトになって県道に復帰しからは、来るときに見たかき氷屋さんで一休みすることだけを楽しみにして歩いていた。 12時55分念願のお店に到達。 かき氷屋さんと思っていたが、「やきまんじゅう」という看板があり、これが一押し商品とわかる。 店名は「元祖呑龍(どんりゅう)山田屋本店」らしい。 店員さんからいきなり「何本焼きますか?」と声をかけられ、わけもわからず「一本」と答え、次いで「かき氷もください」と付け加えた。 歩き疲れてボ~ッとしていて、聞かれた直後は気にもしなかったが、注文した後「なんで、まんじゅうを買う単位が『本』なのか?」と疑問がわいた。 やきまんじゅうは人気があるらしく、買いに来る人が絶えない。 先に注文した人に串刺しの物を渡しているのを見て、本と数えることに納得できた。
 「やきまんじゅう」は、温かい程度に焼いたまんじゅう生地を何やら甘いタレに浸けたような物だった。 一串に4個の具なしまんじゅうが刺さっている。 串を持って食べると汁が垂れるためか、箸がついている。 決して甘党ではない私だが、しつこくない甘さとやわらかい食感でとても美味しいと思った。 レモンかき氷も、冷たさが心地よく、とても昼食になりえない食物だけど、このときの疲れた体にはちょうど良い昼食だった。
 13時8分、食べ終えて太田駅に向かって歩きを再開。 13時28分に太田駅に着いた。 やっぱり、やきまんじゅう1本とかき氷だけではお昼として足りず、駅コンビにでおにぎりを1個買う。 直近の電車は13時45分発だったが、少し駅周辺を見聞して、その次の14時24分発久喜行に乗った。 席に座ったとたんに眠り込み、冷房が効き過ぎた寒さで目を覚ますものの、またすぐ眠ってしまうことを何度か繰り返し続けているうちに、15時25分、久喜に到着。 半分寝ぼけた状態で、到着ホームの反対側に止まっている15時26分発の中央林間行急行に乗り換えた。 この電車も座ることができ、15時39分の定刻より4分程遅れて春日部に到着。 階段を上り7番線へ移動して、15時48分発の柏行に乗り換え。 結局、今日乗った電車は全て座ることができた。 16時29分に柏駅着。
 朝早くに出発してとてもハードな一日だったが、金山城を甘く見たのが今日の最大の失敗。 ハイキング道を事前に確認して、十分に睡眠を取って臨むべきだった(前日の宴会なんてとんでもない・・・)。 それと、これからは出来る限り、一日一ヶ所と余裕をもって名城の街を訪ねることにしたい。 写真だけ撮りに行ってきたというような慌しさはなるべく避けたい。