【2013年8月2日 白河小峰城訪問レポート】
白河駅観光案内所
白河駅観光案内所
 東日本大震災の被害で、白河小峰城は本丸跡が立入り禁止となっていて、公式の百名城スタンプ置場である三重櫓に近づけない。 そのため、暫定的にスタンプが置いてある白河駅観光案内所を白河小峰城訪問のスタート地点とする。 10時10分、観光案内所でスタンプをゲット。 ついでに、駅裏の小峰城への道を尋ねた。 観光案内所から駅舎方向へ進むと線路の下を通る道があると教えてくれた。
 50メートル位進んだ先に、地下道があった。 駅出口側はさもない地下道に見えたが、反対側は城壁を模して造られていた。 片側にしかお金をかけられなかったのか・・・と思わせる造り。 静岡、甲府と同視できないことはわかっているが、駅周辺に活気がまるでない。

駅裏への通路(駅出口側)   城址側の通路入口
駅裏への通路(駅出口側)   城址側の通路入口
 通路を抜けると、まず城址の駐車場があった。 駐車場には立ち入らず、白壁に沿って城山公園入口に向かった。
小峰城址駐車場   城山公園入口
小峰城址駐車場   城山公園入口
 10時18分、城山公園入口に着いた。  震災から2年以上も経つのに未だ閉鎖されているところがあるなんで信じられなかったが、本丸方向の風景は確かにひどい状況。 あちこちの石垣が崩れたり、崩落しないよう土嚢で押さえられている。 石垣以外に震災被害をうかがわせるものはない。 この2年の間に堀や近隣の建物は全て復旧されたとは考えにくい。 石垣だけに被害があったと考えるのが妥当だろう。
工事中の看板   近づけない三重櫓
工事中の看板   近づけない三重櫓
 本丸に入れないので、その周囲を一周することにした。 まずは、旧二の丸、現在の城山公園を歩く。
城山公園
城山公園
 公園内に小峰城址の碑があった。 三重櫓と一緒に写せるなかなかおつな立地。 ただ、本丸を囲む白い塀がじゃま。
小峰城址の碑
小峰城址の碑
 地図には、本丸と二の丸の間に堀が書いてあるが、塀の裏になっていて見えない。 二の丸から本丸へ通じる道の部分だけ塀が切れていて、そこから本丸が見える。 本丸へ通じる道はことごとく通行止め。 震災から5カ月後の仙台城も壊れていたが、歩く分には通行止めの道路や立入りを禁止された広場はなかった。 ここの石垣は安普請だったのかしら・・・。
城山公園から見える本丸
城山公園から見える本丸
 城山公園を抜けたところに会津門があったという。 10時30分、ここから堀沿いの小道を歩く。 やはり、堀には崩れた様子はうかがえない。 対岸の本丸石垣には、至る所に崩落を防止する土嚢が積んである。 写真を取りながらゆっくりと歩き、堀沿いを歩ききるのに15分ほどかかった。 堀の先も道は続くがだんだん本丸から遠ざかっていく。 いずれ一周出来るだろうと進むと、完全な住宅街に入ってしまった。 時計周りに本丸を回っていたので、いずれ右折する道があるだろうと進むこと10分弱、やっと右折できる交差点にたどり着いた。 数分行った先の角で右折して、このまま進めば城址に戻れるだろうと確信して歩く。 11時10分、ようやく城址らしき風景が見える所まで戻ってきた。
二の丸の反対側   堀と崩落を防止処置した石垣
二の丸の反対側   堀と崩落を防止処置した石垣
堀側から見た三重櫓
堀側から見た三重櫓
 11時11分、石垣がある所まで戻り、間近で土嚢で補強した姿を見ることが出来た。 補強しているような所に近づけていいのだろうか?。
被災した石垣を近くで見れた
被災した石垣を近くで見れた
 合同庁舎の横を通り、三重櫓西側に入り込んだ。 11時17分、ここが一番近くで三重櫓を見れたと思う。 しかし、ここも先は行き止まりで、合同庁舎の方に引き返すしかなかった。
 11時25分、城山公園入口まで戻ってきた。 思いつきで始めた本丸一周だったが、本丸西側の道が封鎖されていて、やたらと遠回りする結果になった。 まあ、たっぷりと運動できて良かったか・・・。
 城山公園入口から三重櫓をあらためて見ると、ここからは隣の前御門も良く見えることに気が付いた。 ズームで前御門と三重櫓のツーショットを撮影。
西側から見た三重櫓   前御門と三重櫓
西側から見た三重櫓   前御門と三重櫓
 歩きついでに、二の丸跡の本丸と反対側(駐車場側)も見ていくことにした。 行ってみると、崩れた石垣を仮置きしている場所があった。 石一個ずつ規模や特徴を観察してカルテを作成しているとのこと。 ここまでやれば修復にも時間がかかるわけだ。
石垣仮置場での作業風景   白河集古苑の横にあった地図
石垣仮置場での作業風景   白河集古苑の横にあった地図
 集古苑側から駐車場に入り、線路下の連絡通路を抜けて、11時47分白河駅に戻った。