【2012年9月16日 八王子城訪問レポート】
八王子城跡管理棟
八王子城跡管理棟
 11時28分、八王子城管理棟に到着。 管理棟前に、スタンプが置いてあった。 スタンプ集めをしている人が数人つどっていた。 管理棟の人が来訪者に気さくに話しかけてくれるので、どこの城に行ったとか、どこが良かったとか同じ趣味の人同士の間でも話ができた。 正直、戦国時代末期に築城が始まり20年足らずで廃された城がそんなすごいとは思っていなかったので、来訪者が多いことにまず驚いた。
本丸方面登り口
本丸方面登り口
 少しだけ同士会の話に加わってから本丸をめざして山登り開始。 登り始めた時間は11時35分。 いきなり鳥居がある厳かな雰囲気。 ここずっと暑い日が続き、今日はTシャツ・半パンの超軽装。 草をかき分けたりとかケモノ道でないことを祈るのみ。 この頃には雨があがってくれたのは幸いだった。
 しかし、厳しい道。 息をはずませて汗だくになって登り続ける。 石段があるのはごく一部。 ほとんどは木の根が土留めになっているような段差。 馬に乗って登れるとはとても思えない。 本丸詰の侍たちも、自力で登ったのだろうか。 それとも、当時は馬で登れる道も整備されていたのだろうか。
 あえぎながら登ること20分ちょっと。11時57分に本丸跡に着いた。 管理棟でもらったガイドマップでは所要40分となっている道のりを半分程で踏破したことになる。 苦しいはずだ。
 だが、時間さえかけたら登れるとも限らない。 老後の道楽にと考えて始めた城めぐりだが、こんな山城は健脚でなければ登れない。
本丸跡   八王子神社
本丸跡   八王子神社
 水分補給して早々に下山開始。 12時ちょうどだった。 本丸跡の説明書に八王子神社が「八王子」という地名の由来とあったので、本丸跡のすぐ下にある神社の写真も撮った。
眺望ポイントの景色
眺望ポイントの景色
 下山してすぐのところにガイドマップお薦めの眺望ポイントがある。 登るときは雲が厚かったが、下り始めたら明るくなり始め登りよりましな写真が撮れた。
 下りている間に晴れてきて、蝉も鳴き始めた。 途中で、管理棟前で話をした中の一人が登って来たのに出くわし、山城の講釈を受けた。 今は雑木だらけの斜面も、城があった頃は整備されていたであろうとの話を聞き、一日の戦いで崩れ去った役立たずの城という勝手なイメージを払拭した。 「小田原評定」とか、間抜けな末路だけが有名な感の後北条氏だが、全盛期の頃の威勢は絶大だったことを改めて実感した。 盛者必衰もまた歴史か。 中国・韓国の追い上げ、アジアの雄「日本」の未来は・・・なんて、私たちの国の未来を考えてしまう。
 12時24分に管理棟に戻った。 休むまもなく、古道の散策を始めた。 観光地化を目指してだろう、かなり整備されている。
曳橋   虎口
曳橋   虎口
 整備された古道を進むと復元された曳橋がある。 それを渡り、突き当たりにある石垣は発掘された当時の物らしい。 いつ頃埋まってしまったのか知らないが、人口密集地東京の都内に400年もの間放置されていた土地があったことが意外。 石垣は、虎口に続いている。 虎口の階段は段差が高く、登るのに脚力が要る。
御主殿跡   御主殿の滝
御主殿跡   御主殿の滝
 御主殿跡は整備の真っ最中だった。 御主殿跡を石垣沿いに進み、下った先に御主殿の滝がある。 落城の時に多数の人が身を投じたという心霊スポット要素たっぷりの滝。 しかし、私の霊感は無いも同然。 なにも感じない。 それより、今年の夏は雨が降らず、滝の水が枯れていることにビックリ。 ただの岩場だ。
12時57分、再び管理棟に戻って、八王子城訪問は終了。